とんかつ
使用部位:ロース肉
贅豚ならではの甘みのある背脂、そして柔らかな食感が味わえる極上のとんかつです。ほどよい歯ごたえも楽しむ、少し厚めのカットがおすすめです。
日本のブランド豚の多くは「三元豚」であり、ほぼ飼料や飼育環境の違いでブランド登録されています。豚肉の味が、ほぼ8割、品種によって決まるといわれている中、「贅豚」は、どこまでもおいしさを追求。マンガリッツァ豚とデュロック豚を掛け合わせて生まれた、そもそもの品種から異なる、真のブランド豚といえます。
三元豚:純粋品種3つを掛け合わせて生まれた豚。日本で最も多い組み合わせは「ランドレース豚」「ヨークシャー豚」「デュロック豚」という組み合わせです。
きめが細かく、脂の融点が低いので口の中でサラリと溶け、あと味がさっぱりしているマンガリッツア豚と、赤身部分に力強い肉質を持つデュロック豚を掛け合わせることで、きれいな赤身と脂のバランスを実現し日本人好みの肉質に仕上げました。これまでにない「甘味、食感、香り」を感じていただけます。デュロック豚:アメリカ原産の茶系の豚。赤身部分に力強さがある濃い味
おいしさと共に、栄養価が高いことも「贅豚」の特徴です。豊富なビタミン、ミネラルを含んでいるためコクのある味わいがあります。また、脂質には、オリーブオイルなどにも含まれ、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを抑える働きもあるオレイン酸を多く含み、健康を考える方にも安心して召し上がっていただけます。
欧米では、ミシュランで星を獲得したレストランなどにも採用されているマンガリッツア豚ですが、
日本ではこれまで、冷凍肉の輸入に頼っていました。
そこで「しまざき牧場」では、2016年、日本で初めてマンガリッツア豚の生体を輸入。
「種豚の供給」という、まさに養豚の原点からたずさわってきた強みを活かし、
マンガリッツア豚の良さを生かしながらデュロック豚と掛け合わせ、
そのおいしさを、より日本人に好まれる味わいへと進化させました。
マンガリッツア豚は、もともと約10~12か月という肥育期間が必要で、
肥育期間の短いデュロック豚と掛け合わせても、約7か月の肥育期間が必要となります。
しまざき牧場では、出荷可能なレベルに育った後も、さらに1か月程度ていねいに育てることで、
より良いコンディションの肉質で出荷をしています。
鮮魚や野菜と同様、お肉も新鮮さがおいしさを左右します。
「贅豚」は、宮城県にあるしまざき牧場より生体のまま都内に出荷し、
精肉後も直営店での販売にこだわり、いちはやく新鮮さとともにお届けしています。
多くのお客様から「風味が良い、臭みが少ない」と、
高い評価を受けていることも、その、新鮮なおいしさの証です。
「贅豚」が育つしまざき牧場は、宮城県、蔵王連峰を望む山間部、澄んだ空気、きれいな水、良好な気候のもとにあります。地下7mから汲み上げた良質な地下水、そして、大麦とトウモロコシを配合し、緻密にアミノ酸やたんぱく質を計算した独自の飼料を与えることで、より、すこやかな「贅豚」を育てます。
豚舎内にはおがくずを敷き詰め、細かな仕切りもなく豚が自由に動き回れるスペースの中で、ストレスのないようのびのびと育てています。また、自社牧場ですので、安心・安全な飼料や正確な生育環境を把握できることはもちろん、鮮度や管理状況にとことんこだわることができます。
同じ豚舎、同じ飼料、同じ飼育環境で育てていても、一頭一頭のコンディションはさまざまで、体調管理を欠かすことはできません。長く豚の体に触れてきたからこそわかる、数値では測れない健康状態を毎日チェック、自社牧場だからこそ目の行き届く徹底した管理を行っています。
「マンガリッツア豚」は、豊かな自然の中で、長期間、自然飼料を与えての肥育が必要であり、また、一度に生まれる子豚が少ないという飼育の難しさから頭数も減少、一時は絶滅の危機に瀕し「幻の豚」とまでいわれました。
厚木ハムの母体である「しまざき牧場」は、そんな「未知の豚」を日本で初めて生きたまま輸入、さらに、より日本人の好みにあったおいしさを求め続け、この「贅豚」を誕生させました。
宮城県で牧場を営み、創業以来40年以上にわたり、多くの牧場に種豚を供給するなど、養豚に携わってきた知識とノウハウのすべてを注ぎ込んで完成したこのおいしさを、ぜひ、味わっていただきたいと思います。